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【動画】強風でつくばエクスプレスの線路内に障害物=飯野祐平撮影
強い冬型の気圧配置となった影響で、13日は関東や北日本を中心に広い範囲で強い風が吹き、首都圏では朝から交通機関で運転見合わせなどが相次いでいる。
気象庁によると、三陸沖にある発達した低気圧の影響で、北風が強まった。同日午後4時までに、福島県いわき市で32.3メートル、新潟県佐渡市で31.7メートルなど、何かにつかまらないと人が立てないほどの非常に強い風を観測。東北から四国までの全国20地点で2月としての最大瞬間風速を更新した。
東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶつくばエクスプレスでは、午前10時35分ごろ、守谷―万博記念公園駅間で停電が発生した。みらい平駅構内の架線に大きな金属性のものが引っかかり、約4メートル下の線路まで垂れ下がっていたという。守谷―つくば駅間の上下線で運転を見合わせたが、午後3時半過ぎに運転を再開した。
新橋と豊洲を結ぶゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)は午前9時40分ごろから、上下線で運行を見合わせた。運行会社によると、午前10時20分ごろに運転を再開したが、遅れが出ているという。
【動画】強風で土煙に覆われた東京の上空=依知川和大撮影
東海道新幹線は13日午前9時48分ごろ、品川駅近くの上り線架線に衣服が引っかかっているのを走行中の上り列車の運転士が見つけた。衣服は自然に架線から外れたが、新横浜―東京駅間の上下線で一時運転を見合わせたため、34本が最大32分遅れた。
東北新幹線は同日午前10時58分ごろ、埼玉県伊奈町内の下り線架線に長さ約5メートルの荷造り用資材が引っかかっているのを上り列車の運転士が見つけた。撤去作業のため大宮―小山間は一時停電し、9本が最大36分遅れた。
早稲田大学(東京都)は交通機関の乱れを受け、13日に行った国際教養学部の入学試験の時間を1時間繰り下げた。
埼玉、千葉、茨城の3県では、一時4740軒で停電が発生。東京電力パワーグリッドによると、原因は分かっておらず、強風の影響の可能性も含めて調査中だという。午前7時20分~9時55分ごろに千葉県内の390軒で発生した停電については、「設備への飛来物の接触」が原因だったという。
気象庁によると、14日は西日本は高気圧に覆われ、日本海側を中心に晴れて風は収まるが、北日本では低気圧の影響で雪と風が強いところもありそうだ。